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「去り時の公約」だけはどうにか果たした武田ウェバー社長

自画自賛の買収企業出身者を次期トップに選ぶ

2025年2月15日号

 何とも拍子抜けする「引退宣言」であった。感動はおろか感謝や慰労の情も湧かず、さらに付け加えれば、あと18カ月も居座るのかという落胆と疑問の念に囚われた。どうやら最後まで、良識あるステークホルダーらに不快な思いを刻み込んで去るらしい。  1月30日、武田薬品は25年3月期の通期連結業績予想の上方修正や自社株買いの発表を好機と判断したのか、クリストフ・ウェバー社長CEOの交代を合わせて明らかにした。26年6月でウェバー氏が取締役からも退任し、後任社長には旧シャイアー出身で22年4月から武田の米国部門のトップを務めているジュリー・キム氏が就くという内容だ。 掛け値なしで「未知数」のキム氏  ウェバー社長は、「25年までは経営に関与したい」と複数の与党メディアに漏らしてきた。周囲はそれを真に受け、24年に入った頃から観測気球を...  何とも拍子抜けする「引退宣言」であった。感動はおろか感謝や慰労の情も湧かず、さらに付け加えれば、あと18カ月も居座るのかという落胆と疑問の念に囚われた。どうやら最後まで、良識あるステークホルダーらに不快な思いを刻み込んで去るらしい。  1月30日、武田薬品は25年3月期の通期連結業績予想の上方修正や自社株買いの発表を好機と判断したのか、クリストフ・ウェバー社長CEOの交代を合わせて明らかにした。26年6月でウェバー氏が取締役からも退任し、後任社長には旧シャイアー出身で22年4月から武田の米国部門のトップを務めているジュリー・キム氏が就くという内容だ。 掛け値なしで「未知数」のキム氏  ウェバー社長は、「25年までは経営に関与したい」と複数の与党メディアに漏らしてきた。周囲はそれを真に受け、24年に入った頃から観測気球を折に

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